展望

11月9日に投票される衆院選は、「構造改革推進」を唱える小泉首相を押し立る自民党に対して、
選挙公約マニフェストをテコに、政権選択を問う民主党がどこまでせまるかという展開になりそうです。
朝日新聞が10月8・9日に行なった世論調査では、望ましい政権の枠組みについて、
自民中心が38%、民主中心が30%と、民主党と自由党との合併により二大政党化が進み、
政権政党を問う選挙、という意識が強まっているのか、民主が迫ってきています。
(9月23・24日の世論調査では自民中心45%、民主中心29%)
自民も、安倍幹事長の起用など、新しい自民党をアピールし、単独過半数を狙います。
そのほかの政党は、自・民の対決に埋没してしまう危険があり、党の存続を賭けた戦いになるようです。
(10月11日付の朝日新聞朝刊を参考にしました・・というかほぼパクリです)

下の表は、衆院解散時の各党の勢力、さらに、選挙サイト「選挙でGO!」の管理人さんの議席予測、
そしてサンデー毎日11月2日号に掲載された三浦博史氏の予測、週刊朝日
10月24日・31日号の福岡政行氏・森田実氏の
予測を一覧にしたものです。ごらんの様に非常にバラけた数字となっています。
前哨戦となった参議院埼玉補選も、自民党候補が勝利したものの、深夜まで当確が出ない、大接戦となりました。
森田氏いわく、「圧勝もあるけど、惨敗もありうる、オセロゲーム選挙」とのことです。

    選挙でGO サン毎 週刊朝日福岡 週刊朝日森田
  解散時 下限 中間 上限 下限 中間 上限 下限 中間 上限
自民 247 225 254 282 238 205 251 290 186 216 246
公明 31 30 35 39 32 19 25 31 21 30 39
保守新 9 4 5 7 6 3 5 8 3 5 7
与党 286 259 294 328 276 227 281 329 210 251 292
民主 137 127 153 180 166 118 166 211 156 191 226
共産 20 9 9 15 13 6 10 14 12 15 18
社民 18 9 11 14 11 12 15 20 10 15 20

次にヨソウ対象項目ごとに見ていきます。
まず投票率。前哨戦と言われた参議院埼玉補選は、党の中心人物が数多く応援演説したにもかかわらず、
わずか27%あまりと、非常に低い関心度となりました。
前回の予想王議選、参議院選挙のときも小泉田中フィーバーで、投票率が65とも70とも言われて、
結果は56%台と意外な結果になったように、安易に高い投票率を計算するのは禁物のようです。
今回は小泉改革の評価が問われ、さらに民主のマニフェストを前面に出したアピールが、
どこまで国民に興味を与えるのか、そこがポイントとなりそうです。

次に与党3党。自・公は組織票がものを言う政党なので、投票率が上がると苦戦がヨソウされますが、
民自合併により、小選挙区も接戦の区が多くなったので、投票率が伸びなければ圧勝と、
簡単に考えるわけにもいかなそうです。
それでも、上の表では各氏とも過半数241は超える可能性は高い、と見ています。

そして社民党。北朝鮮拉致問題、辻元元議員の逮捕など、逆風という言葉では済まされないほどのピンチといえます。
一部では土井党首も小選挙区で苦戦するのでは、なんて憶測がありますが、
自衛隊イラク派遣問題、憲法9条改正といった批判の受け皿、という好材料をアピールして、
目標である21議席を目指しているようです。

指定8選挙区に関してはこちらをどうぞ。


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